リモートワークの教科書 第10回「社内のリモートワークのルールってどうやってきめたらいいの?」
第1回 さぼる人が出てくるんじゃないでしょうか?
第2回 ずっと一人ぼっちは寂しくなっちゃうんじゃない?
第3回 顔をあわせなきゃ仕事にならない?
第4回 おうちのリビングだと仕事に集中できないんじゃない?
第5回 電話がかかってきちゃうでしょ?
第6回 子どもが家にいて仕事どころじゃない
第7回 ちゃんと評価できるの?
第8回 リモートだと仕事ばっかりしちゃうんです
第9回 手軽なイベントを開催したい
第10回 社内のリモートワークのルールってどうやってきめたらいいの?
リモートワークで生まれるすれ違い
リモートワークを前提に働いてみると、オフィスで働いているときとは違ったコミュニケーションの難しさを感じるようになりました。
例えば、同僚にちょっと聞きたいことがあるとき、オフィスで一緒に働いていれば「今忙しそうだから聞くのは後にしよう」とか「今なら質問できそう」とか相手の様子を見ながらできますよね。
リモートだとそれができないので、スケジュールを見ながらおそるおそる連絡してみたり、聞きたいことがあっても1つずつは聞かずまとめて聞いてみたり、返事がこなくてモヤモヤしたりします。
リモートコミュニケーションって難しい・・・。
リモートワークの参考書を公開します
リモートワークをしていく上で無駄なすれ違いをなくすために、「リモートワークの参考書」と題し、基本方針やルールを共有しておいた方がよいと考え、今回作成しました。
実物がこちらです。
基本方針やルールといってもそんなに堅苦しいものではなく、従業員のみんなに覚えておいてほしい心構えです。
リモートでのミーティングをするときの大事なポイントやSlack(当社内で使っているチャットツール)の使い方、こうやってみんなで使いましょうというルールからこうやって使うと便利という情報を載せています。
また「4.みんなの知恵袋」では、リモートワークをしている中で工夫していることや困った時にはこんな風に対処しているよというちょっとしたお役立ち情報を載せています。
「リモートワークの参考書」はみんなの工夫や知恵を出し合いよりよくしていきたい!という思いで誰でも編集、追記OKにしています。
離れているからこその見える化
「リモートワークの参考書」を読んでいただくと、「あれ?書いてあることって当たり前じゃないの?」と思う方もいるかもしれません。
私たちは6年前からリモートワークを試し、徐々に拡大したり改善したりしてきましたが、全員がリモートワークを前提にするというのは今回が初めての経験。
コミュニケーションのズレなどの問題が生じる理由の大半は「それぞれが独自に解釈した内容が違うから」というものでした。
離れているからこそ起こる小さなズレ。
起こるときは一瞬なのですが、解消するとなると時間がかかったりもします。
そんな労力をなくすためにも「ルールの見える化」というのも大事なことかもしれません。
そしてこれは会社側が一方的に押し付けるものではなく、その時々の状況にあわせて現場のメンバーも巻き込みながら「みんなで改善していく」というのも大きなポイントとなりそうです。
リモートワークの教科書、これからも正直にまいります。