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「会社」と「自己実現」は別の話ではない?! ―わたしがオズビジョンと出会って転職した話―

みなさん、こんにちは。

12月1日にオズビジョンに入社して、広報を担当します畝本(あぜもと)です。

みなさんにとって2019年はどんな年でしたか。
私にとって2019年は“激動”の年でした。
その中でも大きな変化の1つが「転職」をしたことです。
去年の年末には「転職」するとは夢にも思わなかった私がオズビジョンで働き始めるまでの話をしたいと思います。

私には、生まれつき視覚障害があります。大体1mくらい先までしか見えません。パソコンは拡大するソフトを使用(4倍に拡大)したり、スクリーンリーダー(パソコンの画面を音声で読み上げるソフト)を使用したりしています。学生時代はアメリカへ留学したり、ボランティアで海外に行ったりと、自分が「やりたい!」と思うことには何でもチャレンジしてきました。将来は「英語を使って海外と繋がる仕事がしたい!」と思い就職活動をし、エアライン系の商社に内定をもらい就職しました。

入社後は毎日コツコツ営業サポートとして決まった業務をこなす日々でした。仕事自体はやりがいがないわけではないけれど、「自分らしさ」からは、離れていきました。月曜日の朝満員電車に乗り、金曜日の夜飲み会帰りに終電に駆け込むまで「会社用のわたし」になりました。気付いた時には「何でもチャレンジするわたし」はどこかに影を潜めていましたが、「これが日本の会社で働くということなのだ」と自分を納得させていました。

そんな私を大きく変えたのが、2017年8月から通い始めた「障害平等研修(注)ファシリテーター養成講座」でした。会社員生活も5年目になり「新しく何かを学んでみたい」という軽い気持ちで応募し、この講座に参加することになりました。初めてこの研修を受けたとき「なんてすごい研修だ!これをたくさん私もやっていきたい!」と直観的に感じました。その後、養成講座を無事修了し、ファシリテーターとして活動する中で「多様性を認め合う共生社会を本気で実現したい」という思いが強くなりました。それを実現するためには「大学院での研究が必要だ」と考え、大学院受験を決意しました。
2019年夏、大学院を受験し合格しました。その後、会社の上司に大学院に進学するため退職する旨を伝えました。6年半働いた会社を離れるのは寂しくもありましたが、その当時は仕事を続けながら学生をするのは無理だろうと考え転職する気もありませんでした。

そんな時に偶然出会ったのがオズビジョンでした。

「一度遊びに来てください」とお誘いを受け、オフィスへ行ってみることにしました。その時「広報担当者を探している」という話を聞きました。私からは、大学院へ進学をすること、それにより週5日間会社に出勤することは難しいこと、ファシリテーターの活動も続けたいという話をしました。
「広報も未経験だし、私のやりたいことなど言われても困るだろうな・・・」と思っていたら、予想外の答えが返ってきました。

「働き方は色々な工夫をすればいいし、知識やスキルは徐々に身につけてもらえば大丈夫ですよ。一番大事なことは“オズビジョンの広報という仕事が、畝本さんが自己実現するのにふさわしいかどうか”ということなので、そこの部分を考えてみてください。」

「はい、わかりました。」とその場では返事をしたものの

「私が自己実現するのにふさわしい場所????」

という大きな疑問符が残りました。

「会社用のわたし」は「自己実現」していなくて「当たり前」。むしろ、自己実現のステップとして大学院に行くために会社を辞める私にとっては「会社」と「自己実現」という言葉が全くリンクしませんでした。
その日から「自己実現」について考えるようになり、いくつか気付いたことがありました。

・「会社用のわたし」も自分にとっては大事な「わたし」の一部であり、大事な経験だったこと
・「何でもチャレンジするわたし」であり続けたいこと
・社会人としての経験を活かしながら、研究や研修を通して「多様性を認め合う共生社会」を作るわたしでありたいこと
・その社会を実現する自分自身が「多様な価値を体現するわたしでありたい」こと

「自己実現」を考える中で、これまでの自分がやってきたこと、改めて自分自身のやりたいこと、ありたい姿がハッキリと見えてきました。これが自分の中で整理できたとき「オズビジョンで働いてみたい」と思いました。
その後、「転職」など頭の片隅にもなかった私が、面接を受け、内定をもらい、働き始めることになっています。

働き始めた今は「ようやくスタートラインに立てた!」というのが率直な気持ちです。人生初の転職。人生初の業態。人生初の広報の仕事。初めて尽くしの大きなチャレンジで不安もありますが、そんな私だからこそ、感じること、伝えられることを広報として発信し、オズビジョンのファンを増やしていきたいと思っています。
オズビジョンの広報担当として、ブログ等アップしていきますので、これから、どうぞよろしくお願いします。


写真:12月20日全社忘年会にて

注:障害平等研修とは、障害当事者がファシリテーター(進行役)となり進めるワークショップ型の研修で、対話を通し発見を重ね、社会にある「障害」を見抜く視点を獲得し、それを解決する行動を形成する研修です。

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