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経営チームの理想の在り方とは

COOのおしごと

昨日は年末恒例の立ち止まり会に行ってきました。立ち止まり会とは、1年間全力で走り続けて溜まった心のすすを払う会です。アジェンダも用意せず、ただただ暖炉や焚き火の前で語る時間です。参加者はCEOの鈴木さん、CFOの堀部さん、CTOの木付さん、松田に、ファシリテーターの山田博さんを加えた5名でした。

日常のビジネスでは、素早く意思決定をすることが求められます。議論し、答えを絞り、アクションを決め、実行する。この連続です。ただし、立ち止まり会は全く違います。論理的に整理されていなくても良い、ただただ心から出てくる思いを紡ぎ出す対話(ダイアログ)の時間です。

対話をする上では、場所も重要です。議論をするための会議室とは違って、心が開放されるような場を求めて、千葉の鴨川まで行ってきました。平安時代から1,000年続く棚田は、現代でもとても美しく整備されていました。

1,000年続く棚田

少し長めのチェックインの後、この1年を自分はどう感じたのか、を一人ずつ語っていくことから始まりました。僕自身は、本当に走りきった1年間でした。特に4月からハピタスの事業部長に就いてからは、息をつくまもなくがむしゃらにやってきました。新卒のとき以来、やってもやっても仕事が終わらない泣きそうな状態でした。

ただ、10月からハピタス事業部の体制も変わり、僕が施策を直接見なくなってからは、逆にフワフワした感じになりました。自分の手を離れたことでアンコントローラブルな状況となり、何故か自分の思いが上手く伝わらないなと思うことが増えました。ガラスを通過すると光が屈折するように、思いが歪んで進んでいるような状態でした。

この要因は、経営チームが一枚岩になっていないことにある、と自分は捉えていました。わずかなズレでもマネージャーやメンバーに伝聞する過程でズレが広がります。最近の組織状態の悪化も、そこに課題があると考えていました。

そして、他の経営メンバーも同じように感じていることがわかりました。自分の思いが通じないとお互いが思っていたのです。そこで、話し合いのテーマは「経営チームが一枚岩になることは大事である。それぞれが考える理想の状態を出し合おう」と決まりました。

焚き火

話の詳細は割愛しますが、決まったことは2つです。1つ目は、何のためにこの会社・事業は存在するのか、われわれはどう在りたいのか、事業を通じてお客様にどのような価値を提供するのか、日常の中で理念やクレドをどうやって体現していくのか、といった目的や目標のすり合わせが大事であること。2つ目は、お互いをリスペクトし、自分の苦手なことに背中を預けられる状態を目指したい。そのためには、見解の相違があったとき、あれ?おかしいなって感じたときに、直接話してすり合わせること。この2つをやっていこうと決めました。当たり前といえば当たり前ですが、当たり前ができないのですよね。みなさんにも心当たりがありませんか?

この先どうやってすり合わせていくかですが、アクションも2つ決めました。1つ目は、3か月に1回の経営合宿です。合宿のテーマはその時に旬なものを選ぶ。事業も組織も課題がないということはありえません(もし、課題がないとしたら理想を描けていないということなので)。全社課題に一緒に向き合い、解決に向かって力を合わせていく中で、経営チームの信頼も高まるはずです。

2つ目は、月に1回の飲み会です。ベタなソリューションですが、コミュニケーションの量が質を高めます。幹事も持ち回りとし、チーム力が高まるような企画を考えることもありとしました。この2つの実行と、日常のすり合わせの機会を増やすことで、理想の在り方に近づいて行きます。

最後に、僕自身の価値観を語ると、ケツの穴まで見せ合うことができる信頼関係が理想だと考えています。その原体験は、高校時代の部活動です。ともにしんどい練習を乗り越え、試合に勝つという目的に向かって努力し続けた3年間で得た仲間は、一生大切な宝です。

仕事を通じても同じように信頼できる仲間と全力で挑戦したい。ときにはぶつかることもあるかもしれないけど、相手を尊重していれば、理解し合えるはずです。一方で、信頼関係は一朝一夕で積み上げられるものでもないともわかっています。やると決めたからには、理想の在り方に向けて、全員で行動を変えていきます。そのために指切りげんまんもしましたので。

立ち止まり会を通じて、もやもやした思いを吐き出すことができました。心のすすを払うことができ、視界がクリアになった感覚です。また来年も全力で走りますので、引き続き、よろしくお願いします。今年も1年ありがとうございました。みなさん、よいお年をお迎えください!

P.S. 来年はワーケーションでまた鴨川に行きたいと思います。ご興味ある方、一緒に行きましょう〜

松田 光憲

1977年生まれ
千葉県船橋市出身

オズビジョン取締役COO
フリーランス人事, 中小企業診断士
MBA in Innovation Management

大学卒業後、システムエンジニアからスタートしたキャリアが、上場準備を契機に管理部門へシフト。その後2社で2度のIPOを経験。

社会人大学院の修了に合わせて組織開発の実践の場を求め、『ティール組織』に日本企業で唯一紹介された株式会社オズビジョンに参画。

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