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2015.08.07

シリコンバレーでの学び、その1

シリコンバレー滞在から先月末に帰ってきました。1ヶ月弱とはいえ、それなりに多くの出会いと体験、そして学びがありましたので、整理も兼ねて、このブログで数回程度にわたり記していきたいと思います。

まずどんなことをしていたのか?をざっと記しておきます。

  • US ChatWork社でのインターンシップ(打ち合わせ同行、会議参加、新規事業アイデア壁打ち、etc.)
  • 日本のオズビジョンとの会議や仕事を、複数のコワーキングオフィスでリモート
  • スタートアップ系のmeetupやテック系イベントへの参加
  • シリコンバレーまたはNYC※の企業で働いている方や起業されてる方との面談
  • 週3~4回のChatWork視察者とのランチ

※ニューヨークのベンチャー投資額は全米で、シリコンバレーに次いで2位。1位のシリコンバレーに比べ大きな差での2位だが、テック系が中心のシリコンバレーとは違い、アーティストから弁護士までが世界中から集まり、よりドライで競争が激しいというのようでとても魅力的でした。
こんなことをしていく中で、得られた学びとは、いくつかの新しい仮説という形で、自分の中で整理され、それらは自分の考えを変え、今後の意思決定に大きな影響を及ぼすことになりそうです。

日本で成功してから海外へというのは合理的ではない。

1つ目の仮説がこれです。今までは、日本で大きな成功をしてないのに、海外に行ったも成功できるはずがないので、海外よりもまずは日本。ずっとそう思っていました。そして、この考えが変わりました。

ほとんどシナジーが効かない

まず、日本での成功で得られた資源や資産のうちお金以外は、海外ではほとんどシナジーが効かないという状況を目にしました。例えば、日本で獲得した優秀な人材、日本で確立したブランドやマーケット地位、日本で構築したパートナーやチャネルネットワーク、日本人に最適化されたUI/UX、日本で長年かけて構築した企業文化などです。どれをとっても米国では使い物にならないどころか、すでに出来上がったものを変えるという意味で邪魔にさえなっていると思うようになりました。

ヒトという経営資源の場合

例えば、日本に10点満点の優秀な人材がいたとして、シリコンバレーに連れてくるだけで、英語が話せない、市場特徴を知らない、顧客のことを知らない、商慣習を知らないなど、どんどん点が減っていく要素が高いにもかかわらず、給料は1.5~2倍に増やさないと、物価が高いので日本と同じ水準の生活ができないとなります。
ここでまず、日本で獲得したヒトという経営資源が役立たなくなります。
そうなると、5点くらいでもそれなりのスキルがあり、現地を知っているネイティブの方が良いということが起こり得ます。
しかし、そんなレベルの採用をしていたらますます競争に勝てないので、10点のネイティブ人材を獲得しようとなりますが、米国の労働市場や採用マーケティング、労働観などを知るほど、日本では機能していた方法はほぼ使えないし、そもそも同じ条件なら日本企業より米国企業の方にネイティブは入りたいので、よけいハードルが高くなります。ただ、悪いことばかりではなく、逆に日本人(もしくは東南アジア人)に対してはシリコンバレーで働けるとか、挑戦している日本の企業というのは魅力的に映るので、採用できる日本人の人材レベルが上がるという良いことが起こるようです。

もっと早く来とけばよかった

このように、結局は1から学び直すことだらけで、日本ではうまくいっていたことが、
こちらではうまくいかないことが多くあるということを知りました。
では、これから挑戦する会社は、事前に何をしとくべきなのか?

そんな疑問を、シリコンバレーで挑戦している日本の起業家に聞いてみました。

Q:もう一度、シリコンバレーに来る前に戻ったとしたら何をしますか?

A:もっと早く来る。

これを聞いたとき、”日本で成功してから海外へというのは合理的ではない”という仮説が、私の中で生まれました。

リーンスタートアップと同じように、不確実が多いことをしようとする場合は、早く実行して、
早く学ぶことが有効なやり方だということなのかもしれません。

以上が、学びとして得られた1つ目の仮説です。
2つ目の仮説については、次回のブログで書いていきたいと思います。

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